閃光のように 第12話


ルルーシュとナナリーは身分を明かした!
なんと皇族だった!
ルルーシュは膨大な研究費カードを提示した!
更に不老不死の研究カードを提示した!
ロイドとセシルはころっと寝返った!

C.C.が笑いながら話した内容、ラグナレクの接続はあまりにも馬鹿げた話で、そんな世界に興味など欠片もない科学者は、完全にこちら側に落ちてきた。

「でだ、スザク」
「なに?ルルーシュ」

後ろに立つスザクを見上げながら尋ねると、甘い声と笑顔でスザクが答えた。
その頭にC.C.がすかさずパシンといい音を立ててハリセンをたたき込む。

「った!なにするんだよ!」

っていうかどこにあったのそのハリセン!

「少しは空気を読んで、その気色悪い顔をどうにかしろ」

お前の甘ったるい笑顔と声なんて胸が悪くなるし、何より場違いだろうが。
先ほどまで馬鹿笑いをし、場を壊していた人間が何言ってるんだ?
皆そう思ったが突っ込みは入れなかった。

「いいじゃないか別に。で、なにルルーシュ?」
「お前はこのまま特派に残れ」
「ええ!?君はテロ起こすんだろ?なら僕も」
「俺は外から、お前は内側からブリタニアを破壊するんだ。クロヴィス兄さんと共にな」
「つまり共同作業だね!解ったよルルーシュ!」

クロヴィスの名前は聞かなかったことにし、スザクはいい笑顔で言った。
パシン!パシン!パシン!
小気味良いハリセンの音が三つ。

「痛いなぁ。C.C.は解るけど咲世子さんとナナリーも・・・いや、気のせいか」

気のせいだよね?
ナナリーがハリセンで僕を叩くなんてあり得な・・・はっ、まさか小姑!
婿に来た僕をいびるつもりかいナナリー!

「スザクさん、私は賢い犬が好きなんです。駄犬はいりません。もし飼い主に手を出すような駄犬なら去勢しなければいけませんね」

にっこり笑顔でどす黒いオーラを撒き散らしながらナナリーは宣言した。
去勢と言う言葉に、思わず縮み上がるのは仕方がないだろう。

「ナナリー、俺も駄犬より賢い犬の方が好きだよ」

恐らく『駄犬はいりませんから』以下の言葉は聞き流したルルーシュは、キラキラとした笑顔でナナリーにささやいた。

「お兄様もですか?・・・お兄様、私は犬には躾が必要だと思うのです」

花のようにほころんだ愛らしい笑顔でナナリーは言った。
内容はスザクは駄犬だから躾が必要だというものだが、ルルーシュがそれに気づくはずもなく、同意するように大きく頷いた。

「そうだね。躾の悪い犬は性質が悪いからね」

ナナリーに危害を加えかねないからな。

「躾の悪い犬には、お仕置きは必要ですよね?」
「当然だよ、ナナリー」

甘ったるい声で同意を示した。
スザクとは違い、ルルーシュの甘い笑顔と甘い声は全員に歓迎された。
お兄様の許可が出ました。
そう言いたげにナナリーのどす黒いオーラがスザクに突き刺さる。
ナナリーだけじゃない、C.C.となぜか咲世子からも感じる気がする。
ああ、女性陣の殺気が辛い。
まったくもう、僕がルルーシュを娶ったからってやめてよね。
羨ましいのは解るけど、ルルーシュは僕のなんだから。
そんなやり取りを遠巻きに見ていた科学者二人は何となく此処の力関係を察した。
ごめんねスザク君。
どちらに着くべきか瞬時に判断した科学者二人は、心の中でスザクに謝った。

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